アクリルネイルとジェルネイルの違いって?

アクリルネイルは、アクリルリキッドとアクリルパウダーを混ぜ、それを爪表面に形づくっていく人工爪のことです。
アクリルネイルは時間が経つと自然に硬化(エアドライ)します。そのため短時間で爪の形に合わせて筆でアクリルパウダーとリキッドが混ざったものを手早く形成する技術が必要です。長さ出しもするため、ネイルフォームも爪に付ける技術が必要です。
筆の使い方もジェルネイルと違い、リキッドを含ませた筆でアクリルパウダーをすくうように取り出して爪ので抑えるように伸ばしていきます。ジェルネイルとは全く違う要領です。
ネイルフォームはシールですが爪のカーブに合わせて爪と指の間に装着して長さ出しの土台がわりにします。ジェルネイルが流行る前、ネイルサロンと言えばマニキュアでしたが、その次に流行ったのがこのアクリルネイル、スカルプチャーです。
アクリルネイルはスカルプチャーと呼ばれ人気でした

2000年~2005年までの間の短い期間でしたが、ネイルサロンに行って施してもらうといえばアクリルパウダーを使ってのアクリルネイルでスカルプチャーと呼ばれていました。今でもスカルプチャーでの長さ出しをしている人もいますが、今のサロンでの取り扱いはほとんどがジェルネイルです。
ただし、アクリルパウダーとリキッドが混ざると独特のニオイがあるので、まれにアレルギーを起こす人も。オフの際はネイルマシンを使っていましたが、その際に飛散するアクリルパウダーは体に良くないのでネイルストさんは必ずマスクをしていました。
アクリルネイルはジェルネイルよりも比較的厚みを出せて強度の高い人工爪ができますので長さだしをしたい人や深爪状態の人にピッタリですが、高度な技術が必要なのでセルフで行うには不向きなためセルフネイルでは部分的に使う人がほとんどです。
アクリルパウダーはリキッドと混ぜて型に入れればネイルパーツも作れます。それ専用のキットも販売られています。
アクリルネイルはオフするのが大変

オフする時には長さだしをした部分を先にカットし専用のリムーバーやアセトンに指を直接浸した後、アクリルが浮いてきたものを除去するといったやり方です。
その後、湯煎したアセトンが入ったボウルに指をいれて溶かす、もしくはアルミホイルを巻いて浸透させ、浮いてきたジェルをオレンジウッドスティックなどで取り除いてオフします。セルフでオフするにはだいぶ時間がかかるので、アクリルネイルのオフはネイルサロンで行ってもらう人も多いです。
アクリルネイルをオフする時はアクリルジェルと同じ様にジェル専用のリムーバーやアセトンを使用しますが、ネイルサロンでオフする場合、厚みがあるため大部分をネイルマシンで取り除きます。
自分でオフする場合はアルミホイルを巻いてアセトンをスカルプチャーに浸透させた後、浮いてきたアクリルをオレンジウッドスティックなどで取り除いてオフしますが、とにかく時間がかかります。
ジェルネイルはオフが簡単
アクリルネイルは強度があり長さ出しには良いですが、素人が自分でオフするには時間もかかるためおすすめしません。一方、ジェルネイルはジェルを爪に塗り、UVランプやLEDランプで硬化させます。
強度はアクリルネイルに比べれば劣りますが、爪の保護といった点ではジェルネイルはポリッシュよりも優良でしょう。
ジェルネイルはオフも自分でできるため、気軽です。
長さだしをしたり強度にこだわるならアクリルネイル、爪のある程度保護し、ポリッシュより長持ちさせたいといった場合にはジェルネイルをおすすめします。